青森県森林病害虫等防除センタ―
青森県森林病害虫等防除センタ―
「青森県森林病害虫等防除センタ―」は、地域の自主的な防除活動を促進するため、平成9年12月に国、県の支援で設立されました。
当防除センターでは、松くい虫被害やナラ枯れ被害といった森林病害虫等について、県内外で研修会や講習会を開催するとともに、専門機関の情報を交え、最新の防除方法について「防除センターだより」の発刊を通じてお知らせしています。
松くい虫被害とは!!
松枯れの犯人はマツノザイセンチュウという線虫です。この「マツノザイセンチュウ」は体長1mmにも満たない線虫です。その線虫を健全な松に媒介し、被害を蔓延させるのが体調3cmほどの「マツノマダラカミキリ」という昆虫になります。そのため、マツノマダラカミキリが好む枯れた松、弱った松、そして葉が変色している松を早期発見・早期駆除を行うことが、松くい虫被害を防ぐ方法の1つとなります。
提供:青森県林政課
2021年5月20日撮影
深浦町追良瀬地区
松くい虫被害木提供:青森県林政課
2018年9月19日撮影
南部町小向地区
枯れているのが松くい虫被害木
ナラ枯れ被害とは!!
ナラ枯れは、体長5㎜程度のカシノナガキクイムシが、コナラやミズナラといったブナ科の広葉樹にナラ菌という菌類を持ち込むことで発生する、樹木の伝染病です。
ナラ枯れは、40~50年生以上の直径30cm以上ある老齢の大径木ほど被害が受けやすい傾向があります。
そのため、大径木を定期的に伐採して利用し、若い林を維持していくことがナラ枯れを防ぐ方法の1つです。
提供:青森県林政課
2020年9月23日撮影
深浦町黒崎地区
赤く染まった部分がナラ枯れ被害木
防除センターだより
「青森県森林病害虫防除センター」で発刊している「防除センターだより」です。
「防除センターだより」は不定期発刊となっておりますので、ご了承下さい。